VFS150G / VFS150G-R(生産終了)
VFSユニットを自重式フレームに搭載したベストセラーモデル
VFSシリーズは,右側に流体抵抗によるフルード式ユニット,左側には磁石式ユニットの,2つの負荷発生機構を兼ね備えた世界で最初のハイブリッドモデルです。
フルード側はなめらかでリニアな負荷上昇を提供し,特に中速域以上では自然なペダル感覚をもたらしてくれます。また磁石側は,フルードシステムだけでは不足しがちな低速域での負荷アシストを担当しています。
これらの相乗効果により,VFSシリーズは実走に近いペダルフィールを,不快な唸り音を出さない静かな環境のままでもたらしてくれる快適なトレーナーとなっています。
特に,近隣や階下への騒音に気を遣わざるを得ない都市部での集合住宅居住者にとっては,VFSの低騒音設計は最も喜ばれる要素として歓迎されています。
VFS150G(G=Gravity)はこの画期的な負荷装置を自然な乗車感をもたらす自重式フレームに搭載した,後輪固定式タイヤドライブトレーナーの中ではベストセラーモデルとなっています。
自重式フレームはその名の通り,ライダーの体重がそのまま後輪を介して負荷装置のローラーに加わる構造となっています。そのため一般の後輪固定式トレーナーでは不可欠なローラーのタイヤへの押し付け圧力調整からは完全に解放され,ただまたがって乗るだけで最適な圧力でローラーを押し付けることができます。これは意図しないタイヤの異常摩耗を防ぐことにもなります。
さらにこのフレームは意図的にしなりを持たせた構造に設計してあり,後輪固定式にありがちな違和感のある乗り味ではなく,路上での実走行に近いフィーリングを感じられるようにしています。
すべてのVFSシリーズの生産はすでに終了しております。補修部品も在庫限りとなりますので,ご希望通りの修理ができかねる場合もあります。あらかじめご承知置きください。
VFS150Gの特徴
- フルード+磁石のハイブリッドユニット
- 重量1.5kgのフライホイール
- アルミダイキャスト製ケース(フルード側)
- 自重型フレーム
- クイック式リモコンシフター(Rのみ)
VFSシステムとは
フルードとマグの美点だけを集めたハイブリッド方式です
トレーナーにはフルード式と磁石式とがあり,それぞれに利点と欠点をもっています。
フルード方式は,密閉されたケース内に封入したオイルの中でフィンを回す際に発生する流体抵抗をその原理としています。そのため2次曲線的に上昇する負荷特性を得られやすく,それは向かい風の再現になると言われています。
反面,負荷を自由に変化させることが原理的に困難で,スピードが上がれば負荷も自動的に上がっていってしまうという欠点があります。また冷却のために放熱フィンを数多く持たなければならず,その製造コストも決して安くありません。
磁石式は,磁石同士あるいは鉄製フライホイールとの間に発生する磁束を,非鉄金属製の円盤で絶ち切る際に発生する渦電流抵抗をその原理としています。そのため負荷調整を自由に行なうことができ,またオイル漏れの心配もないクリーンなシステムと言えます。
反面,冷却のためにどうしても空気の通り道を設けなければならず,そのためかつての磁石式装置は騒音が大きかったのですが,現在の技術ではフルードよりも静かなものに改良することが可能となっています。
VFSにおいては,フルード側は中速域以上での自然な負荷上昇を,磁石側は低速域での負荷発生と全速度域における負荷調整をそれぞれ担当しています。
フルード側メカニズム
独自のカップ構造で負荷を発生させています
フルード式負荷装置の基本特許はアメリカのCYCLE OPSが所有しています。この特許によりOPS以外はフィン形状のタービンを液体内で回すことができません。そのため当社ではオイル内で回転させるパーツの形状をカップ型とし,オイルに触れる表面積を最大限に広く取るというアプローチで形状面での弱点をカバーしています。
ちなみにイタリアのELITEが生産しているフルードユニットは,オイル内で小さな円筒形のフライホイールを回しているだけです。そのため負荷がほとんどかかってこないのです。
磁石側メカニズム
シングル構造の改良型マグターボ方式です
当社が特許を所有している「マグターボ」原理では,相向き合う2つの磁石の磁極位置関係を変化させることで負荷調整を行なうこととなっています。
磁石同士が引きつけ合うSとSあるいはNとNとの位置においては磁束量が最も多くなるため,発生する負荷も大きくなります。逆に反発し合うSとNの関係では負荷は理論上ゼロになります。しかしそれには磁石を2つ使用しなければなりません。
VFSではその前に開発したE-RDAリムドライブ式ユニットに採用した,磁石を1つしか使わない改良型の負荷機構を採用しています。つまり反対側の磁石の代わりに鉄製のフライホイールを代用し,フライホイールと磁石との間隔を調整することで負荷を変化させています。
欠点としては負荷をそれほど強く発生させられないことがありますが,フルード機構が反対側に備わっているため不足分を補ってもらえることと,負荷量よりも静粛性を重視するユーザの方が多かったという調査結果により,この方式に決定されました。
リモコンシフター
クイックリリース方式を採用した新型シフター
効果的なトレーニングのためには,乗車したまま負荷を自由に変化させられる機構が必須です。これらは自転車側のギア操作で代用することもできますが,レース本番で常用するギアレシオのままトレーニングすることにはならず,また軽すぎるギアではトルク変動が大きすぎて,ペダリングをぎくしゃくしたものにしてしまいます。そのため乗車したまま負荷を変えることのできるリモコンシフターを持つモデルを選択されることを強く推奨します。新型VFS150シリーズではGYROシリーズにも採用されている新型リモコンシフターを装備しています。
従来のリモコンシフターの取り付けクランプは金属や樹脂製だったため,断面が丸形状のハンドルバーにしか対応おらず,変形断面であるステムやカーボン製ハンドルバーには装着できませんでした。新型シフターではこのクランプを布バンドに変更することで,バーテープ越しを含むさまざまなサイズや断面形状の場所にもフィットするようにしています。またクイックリリース機構を採用しワンタッチで脱着できます。
シフターレバーは大型化され操作しやすくなっています。またレバー内部にはボールベアリングを内蔵し,軽いタッチで負荷を切り換えられるようにしています。
自重式フレーム
最も実走行に近いフィーリングを与えるフレーム方式
自重式フレームは,メインフレームとサブフレームとが1点のピボットによってL字型につながれている構造で,他の一般的な後輪固定型フレームとは異なり,ローラーのタイヤへの加圧調整が不要という特徴を持っています。
一般的な後輪固定式フレームでは後輪を持ち上げた姿勢でローラーの方をタイヤに向けて押し付けていますが,自重式フレームでは自転車とライダーの重量がそのままタイヤを介してローラーに加わります。また直径の異なるタイヤであっても,そのたびに再調整が必要になることもありません。そのため使いやすくオールマイティなフレーム形状と言えます。
タイヤドライブ式トレーナーの最大の問題はタイヤの摩耗にありますが,後輪固定式ではタイヤ寿命を伸ばすためローラー加圧の微調整が必須でしたが,自重式においてはタイヤの空気圧にさえ注意していれば自動的に最適な圧力で加圧されることになり,そのためタイヤ寿命を伸ばすことに特別な配慮は不要です。
またフレームの剛性を上げすぎると自転車ががっちりと固定されすぎて違和感を覚えることがありますが,VFS150Gでは意図的にしなりを持たせたフレームにより,ペダリングごとに適度に左右に動く自然な乗車フィールが得られます。
当社の自重式フレームは26インチ〜27インチおよび700cのホイールに適合します。650cおよび29インチには非対応です。
VFS150Gの荷重制限は他のモデルとは異なり,自転車込みで100kgまでです。
標準状態で対応する後輪ハブ軸のオーバーロックナット寸法は120〜145mmです。
注意・制限事項
注意していただきたいこと
- フルード側ユニットの放熱フィンは使用中に熱くなります。使用中や使用後15分間は絶対にこれらに触れないでください。
- 回転しているフライホイールや車輪に巻き込まれると怪我をしますので,これらには絶対に触れない,また触れさせないようにしてください。特に小さなお子様やペットには注意してください。
- VFS150Gにおける荷重制限は他モデルよりも少なく,自転車込みで100kgまでです。
- 構造上,ダンシングには対応しておりません。
- カップリングは付属のクイックレリーズに最も対応する形状にしてあります。ご自身のクイックレリーズをそのまま使うのではなく,付属のものに交換することを強く勧めます。ご自身のクイックを使用したことによる一切の不具合につきましては,その責任を負いかねます。
- 内装変速機が装備された自転車ではご使用いただけません。
- ピストなどのハブナットには対応しています。
オプション
快適にトレーニングしていただくためのオプション品
トレーニングマット2
床を汚れや傷から防止すると同時に,床への振動を最大75%カットするフロアマット
追加補助パッド
トレーナーの脚の下に敷くだけで床への振動を抑える10cm角のパッド4枚組み
セーフティネット2
トレーニング中にかく塩分を含んだ汗から車体を保護するプロテクタ
Dualist(デュアリスト)
騒音を抑えつつ長い寿命を持つよう特別に設計されたロード用トレーニングタイヤ。路上走行も可能なデュアルパーパスタイヤ。700x23cのみ
スペック
VFS150G / VFS150G-R
- 製品コード 400-9320-00(G)/ 400-9330-00(G-R)
- 負荷調整 なし(G)/ リモコン式7段階(G-R)
- フライホイール重量 1.5kg
- 適合ホイールサイズ 26〜27インチ/700c
- 適合リアハブ幅 120〜145mm
- 設置寸法および高さ W 730 x D 550 x H 410 mm
- 本体重量 9.0kg(G)/ 9.4kg(G-R)
- 最大荷重 100kg(自転車含む)
- 付属品 取扱説明書,専用クイックレリーズ,マグライザー,製品保証規定カード
- 価格 31,185円(G)/ 34,860円(G-R)(税込み)
- 保証期間 1年間(負荷装置)/5年間(フレーム)
- 性能比較チャート

旧モデルからの変更点
フレームカラー
青色から赤色に変更
リモコンシフター(G-Rのみ)
新型シフターに変更
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