Minoura Japan – VFS-3-R

VFS-3-R(生産終了)

前後固定による絶対安定性を目指したモデルです

VFSシリーズは,右側に流体抵抗によるフルード式ユニット,左側には磁石式ユニットの,2つの負荷発生機構を兼ね備えた世界で最初のハイブリッドモデルです。
フルード側はなめらかでリニアな負荷上昇を提供し,特に中速域以上では自然なペダル感覚をもたらしてくれます。また磁石側は,フルードシステムだけでは不足しがちな低速域での負荷アシストを担当しています。
これらの相乗効果により,VFSシリーズは実走に近いペダルフィールを,不快な唸り音を出さない静かな環境のままでもたらしてくれる快適なトレーナーとなっています。
特に,近隣や階下への騒音に気を遣わざるを得ない都市部での集合住宅居住者にとっては,VFSの低騒音設計は最も喜ばれる要素として歓迎されています。

VFS-3-Rは,この負荷装置を安定に優れたERGO型フレームをベースとした前後連結型のフレームに搭載し,ダンシングも可能な高速トレーニング用モデルという位置づけになっています。
後輪固定だけでは味わえない絶対的な安定性は,トレーナーの真骨頂とも言えます。

すべてのVFSシリーズの生産はすでに終了しております。補修部品も在庫限りとなりますので,ご希望通りの修理ができかねる場合もあります。あらかじめご承知置きください。

VFS-3-Rの特徴

  • フルード+磁石のハイブリッドユニット
  • 重量1.5kgのフライホイール
  • アルミダイキャスト製ケース(フルード側)
  • 前後連結型フレーム
  • クイック式フットペダル
  • クイック式リモコンシフターレバー

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VFSシステムとは

フルードとマグの美点だけを集めたハイブリッド方式です

トレーナーの負荷装置の方式としては主にフルード式と磁石式とがあり,それぞれに利点と欠点をもっています。

フルード方式は,密閉されたケース内に封入したオイルの中でフィンを回す際に発生する流体抵抗をその原理としています。もともとの原理は空気中でファンを回して抵抗を得るというもので,そのひどい騒音を軽減するため,密閉したケース内で流体を空気の代わりに使って同じように抵抗を得られるように改良されたシステムです。そのため負荷は2次曲線的に上昇する特性を得られやすく,それは実走時の向かい風の再現になると言われています。
反面,負荷を自由に変化させることが原理的に困難で,またスピードが上がれば負荷も自動的に上がっていってしまうという欠点があります。さらに冷却のために放熱フィンを数多く持たなければならず,その製造コストも決して安くありません。

磁石式は,磁石同士あるいは鉄製フライホイールと磁石との間に発生する磁束を,非鉄金属製の円盤で絶ち切る際に発生する渦電流抵抗をその原理としています。そのため磁石の位置や間隔を変えることで負荷調整を自由に行なうことができ,またオイル漏れの心配もないクリーンなシステムと言えます。
反面,冷却のためにどうしても空気の通り道を設けなければならず(抵抗を得るために熱を発生するため),そのためかつての磁石式装置は騒音が大きいとされていたのですが,現在の技術ではフルードよりも静かな駆動音に抑えることが可能となっています。

VFS-3-Rにおいては,磁石側が低速域での負荷発生と全体的な負荷調整を,フルード側が中速から高速域にかけての負荷発生をそれぞれ担当し合っています。負荷の強さはトレーニングのレベルに合わせて7段階に調節できます。

フルード側メカニズム

独自のカップ構造で負荷を発生させています

フルード式負荷装置の基本特許はアメリカのCycleOpsが所有しています。この特許によりOps以外は最も効率よく抵抗を得やすいフィン形状のタービンをオイル内で回すことができません。
そのため当社ではオイル内で回転させるパーツの形状をカップ型とし,オイルに触れる表面積を最大限に広く取るというアプローチで形状面での弱点をカバーしています。

ちなみにイタリアのEliteが生産しているフルードユニットは,オイル内で小さな円筒形の金属体(2番目のフライホイールとして作用する)を回しているだけです。そのためスムースで静かですが,負荷はほとんどかかってこないということは知っておくべきです。

磁石側メカニズム

シングル構造の改良型マグターボ方式です

当社が特許を所有している「マグターボ」原理では,相向き合う2つの磁石の磁極位置関係を変化させることで負荷調整を行なうこととなっています。
磁石同士が引きつけ合うSとSあるいはNとNとの位置においては磁束量が最も多くなるため,発生する負荷も大きくなります。逆に反発し合うSとNの関係では負荷は理論上ゼロになります。しかしそれには磁石を2つ使用しなければなりません。

VFSではその前に開発したE-RDAリムドライブ式ユニットに採用した,磁石を1つしか使わない改良型の負荷機構を採用しています。つまり反対側の磁石の代わりに鉄製のフライホイールを代用し,フライホイールと磁石との間隔を調整することで負荷を変化させています。

欠点としては負荷をそれほど強く発生させられないことがありますが,フルード機構が反対側に備わっているため不足分を補ってもらえることと,負荷量よりも静粛性を重視するユーザの方が多かったという調査結果により,この方式に決定されました。

磁石側にはリモコン式の負荷調整機構が設けられ,希望するトレーニングのレベルに合わせて7段階に強弱を切り換えられます。

リモコンシフター

クイックリリース方式を採用した新型シフター

効果的なトレーニングのためには,乗車したまま負荷を自由に変化させられる機構が必須です。
これらは自転車側のギア操作で代用することもできますが,レース本番で常用するギアレシオのままトレーニングすることにはならず,また軽すぎるギアではトルク変動が大きすぎて,ペダリングをぎくしゃくしたものにしてしまいます。そのため乗車したまま負荷を変えることのできるリモコンシフターを持つモデルを選択されることを強く推奨します。
VFS-3-Rには新型のクイックレリーズ式リモコンシフターを標準装備しています。

従来のリモコンシフターの取り付けクランプは金属や樹脂製だったため,断面が丸形状のハンドルバーにしか対応おらず,変形断面であるステムやカーボン製ハンドルバーには装着できませんでした。
新型シフターではこの固定クランプを布バンドに変更することで,バーテープ越しに巻き付けることを含む,さまざまなサイズや断面形状の場所にもフィットするようにしています。
またクイックリリース機構を採用しているためワンタッチで脱着できます。

シフターレバーは大型化され操作しやすくなっています。またレバー内部にはスラストベアリングを内蔵し,軽いタッチでカチカチと節度よく負荷を切り換えられるように改良しています。

前後連結型フレーム

6点接地の絶対的安定性

VFS-3-Rでは,剛性感に定評のあるERGO型フレームをベースにした前後連結型フレームを採用しています。
メインフレームの表側はコの字断面に絞られた鉄板で作られており,全体に緩やかにカーブさせた上で,四角断面から変形六角断面に徐々に変化していく形状により,単なるパイプよりも遙かに強い剛性を確保することができました。
また裏側には別部品での補強が入ることで全体が最中合わせ構造となっており,軽さと剛性とデザインの3つを同時に実現させたデザインとしています。

センターフレームはホイールベースに合わせて無段階に長さを調整でき,その先に取り付けられた前フレームがフロントフォークを保持します。合計6点で接地する設計により,もがきにも耐えられる類い希なる安定性を誇ります。

VFS-3-Rの前後輪両方を保持する方式は今では珍しい部類に入っていますが,これはトレーナーのもともとの姿であり,コストダウンを狙うあまり後輪だけを保持する方式に変わっていったわけです。
前後をがっちりと固定されたことによる微動だにしない高い安定性は,後輪固定式しか知らない若い世代の方にはきっと「目からウロコ」の世界でしょう。

もちろんフレームはコンパクトに折り畳むことができるよう設計されており,小さなスペースに収納することができます。

26x1.75インチ以下のサイズのタイヤを使用する場合は,付属のZ型アダプタを負荷装置と台座との間に装着します。最小対応サイズは24インチです。29インチには非対応です。

VFS-3-Rの荷重制限は,自転車込みで120kgまでです。

標準状態で対応する後輪ハブ軸のオーバーロックナット寸法は120〜145mmです。

フットペダル

ローラーの脱着を容易にし,タイヤの寿命を伸ばします

自転車をトレーナーに装着したあとローラーをタイヤに押し付けるのには通常はノブを回して行ないますが,手間がかかると同時に,毎回その押しつけ量を微調整しなければならないという面倒があります。

タイヤドライブ式トレーナーでは構造上タイヤの摩耗は避けられませんが,ローラーの押しつけ量を適切に調整することで,実際の路上走行と変わらない程度にまで軽減することはできます。
ローラーをタイヤに押し付けすぎるとタイヤの変形量が大きくなりすぎて摩耗が進んでしまい,最悪の場合バーストさせてしまうことがあります。さらに押し付け足らずにタイヤ表面がかろうじてローラーに接触する程度だと,まるで消しゴムのように一気にタイヤを摩耗させてしまいます。そうならないようローラーの加圧調整は正確に行なわなければなりません。
タイヤの寿命を最大限に伸ばせるセッティングは,ローラーがタイヤを3〜4mmほど凹ませる程度にすることです。これより深すぎても浅すぎても摩耗が進んでしまいます。

フットペダルは,この面倒で正確な調整を必要とするローラー加圧を瞬時に行なえるようにした便利な装備です。ペダルを押し下げればローラーはタイヤに近づいていき,セットされたところでロックされます。解除するにはペダルを引き上げるだけです。

フットペダルはローラーの脱着や自転車の脱着がワンタッチになる利点もありますが,それ以上に,一度調節しておくと同じ加圧量を何度でも自動的に再現してくれるというメリットがあります。

注意・制限事項

注意していただきたいこと

  • フルード側ユニットの放熱フィンは使用中に熱くなります。使用中や使用後15分間は絶対にこれらに触れないでください。
  • 回転しているフライホイールや車輪に巻き込まれると怪我をしますので,これらには絶対に触れない,また触れさせないようにしてください。特に小さなお子様やペットには注意してください。
  • VFS-3-Rにおける荷重制限は自転車込みで120kgまでです。
  • ダンシング可能としていますが,ハンドルをこじるような乗り方をするとフロントフォークを損傷させる恐れがあります。
  • カップリングは付属のクイックレリーズに最も対応する形状にしてあります。ご自身のクイックレリーズをそのまま使うのではなく,付属のものに交換することを強く勧めます。ご自身のクイックを使用したことによる一切の不具合につきましては,その責任を負いかねます。
  • 内装変速機が装備された自転車ではご使用いただけません。
  • ピストなどのハブナットには対応しています。

オプション

快適にトレーニングしていただくためのオプション品

トレーニングマット2
床を汚れや傷から防止すると同時に,床への振動を最大75%カットするフロアマット
追加補助パッド
トレーナーの脚の下に敷くだけで床への振動を抑える10cm角のパッド4枚組み
セーフティネット2
トレーニング中にかく塩分を含んだ汗から車体を保護するプロテクタ
Dualist(デュアリスト)
騒音を抑えつつ長い寿命を持つよう特別に設計されたロード用トレーニングタイヤ。路上走行も可能なデュアルパーパスタイヤ。700x23cのみ

スペック

  • 製品コード 400-9500-00
  • 負荷調整 リモコン式(7段階)
  • フライホイール重量 1.5kg
  • 適合ホイールサイズ 24〜27インチ/650〜700c
  • 適合リアハブ幅 120〜145mm
  • 設置幅および高さ W 640 x H 390mm(長さは自転車による)
  • 適合ホイールベース 800〜1,120mm
  • 本体重量 13.0kg
  • 最大荷重 120kg(自転車含む)
  • 付属品 取扱説明書,専用クイックレリーズ,小径ホイールアダプタ,製品保証規定カード
  • 価格 44,100円(税込み)
  • 保証期間 1年間(負荷装置)/5年間(フレーム)
  • 性能比較チャート

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データダウンロード

  • 取扱説明書(PDF 780KB)Doticon_grn_Down.gif
  • 補修パーツ(PDF 156KB)Doticon_grn_Down.gif
  • 負荷性能グラフ(Excel 20KB)Doticon_grn_Down.gif