Minoura Japan – V270

V270(生産終了)

最新ジャイロ技術搭載のハイエンドモデル

最新モデルである「ジャイロ」シリーズには,より自然な踏み心地,幅広い負荷範囲,圧倒的な静粛性,より簡単な脱着機能を実現するべく,今までになかったさまざまな新しい技術を搭載しています。

静粛性においては,静かだと評価の高かったVFSシリーズを遙かに超える静粛性を実現しており,特に騒音発生には気を遣うマンションやアパートなどの集合住宅においては,世界中のどのモデルにも負けないベストチョイスであると自負しています。
対VFS比で2倍に広がった負荷範囲により,最も使用する機会の多い低負荷域へよりシフトしたセッティングとしています。もちろんプロレーサーにも対応できる高負荷発生力も向上させました。

V270はこの新しいシリーズのフラッグシップモデルとして,以下の新機能を搭載しています。

  • 「ジャイロ」技術の仮想重量2.7kgのフライホイール
  • 強力なネオジム磁石
  • 新型リモコンシフター
  • 29インチ対応H型フレーム
  • U字型脚
  • クイック式ハブクランプ
  • フットペダル

V270.jpgV270
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ジャイロ技術(特許申請中)とは

より自然な踏み心地と,幅広く均等な負荷変化実現のために

トレーナーの負荷装置に取り付けられているフライホイール(大きな金属製の円盤)は,ペダリングを滑らかなものとし,実際に路上を走っているかのようなどっしりとした踏み心地を提供するための部品です。
基本的にフライホイールは重ければ重いほどこれらの要求を向上させてくれますが,しかし重すぎるフライホイールはペダリング開始時の膝関節への負担を増大させ,またタイヤの摩耗を早める原因となってしまいます。また重すぎる重量は運搬性を阻害する要因ともなります。
「ジャイロ」では,外側を厚く,内側を薄くした独特の断面形状により,実重量よりも重いフライホイールを回している感触をバーチャルに再現できる構造となっています。

また負荷調整はさまざまなシチュエーションを想定したトレーニングには必須の機能ですが,従来の構造では各レンジの負荷変化の差が一定ではなく,レンジを変更しても負荷があまり変わらなかったり,逆に大きく変わりすぎてしまうという問題がありました。
ジャイロでは緻密な計算に基づいた不等ピッチの段差構造をフライホイールの内側に設けることで,7段階のレンジを均等に配置しています。

フライホイールの構造

断面と内側形状に特徴があります

「ジャイロ」ユニットのカット画像を見ると分かるように,フライホイールは外側が厚く,内側が薄くできています。これによりフライホイール本体の重量を軽くしたまま慣性モーメントを上げ,実重量よりも重いフライホイールを回しているのと同じ感触が得られるようになっています。
V270の切削型フライホイールの実重量は2.0kgですが,回転させると2.7kgと同等の慣性モーメントを発生するように設計されています。

内側には不等ピッチの段差形状が設けられています。ジャイロは渦電流の原理を用いた磁石式負荷装置ですので,負荷の調整は磁石と鉄製フライホイールとの間隔を変化させることで行なっています。つまり,磁石がフライホイールに近づくと負荷は上がり,逆に離れると負荷は下がっていきます。
1段ごとの磁石とフライホイールとの距離と,相向き合う平面面積の量を緻密にチューニングすることで,ジャイロにおいては全7段階でほぼ均等な負荷配分となっており,好みの負荷量を選びやすくなっています。

ネオジム磁石

従来のフェライト磁石より4倍強力な磁石

当社の従来のモデルには安価で一般的なフェライト磁石が用いられていました。しかし絶対的に磁力が不足しているため負荷範囲が限られ,どうしても重いセッティングか軽いセッティングしかできませんでした。
ネオジム磁石は現在手に入る最強の磁石のひとつです。これにより従来より大きな範囲(対VFS比較で約2倍)の負荷変化を実現させることができ,たったひとつのセッティングでオールマイティに使えるようになりました。

より効果的で体に優しいトレーニングを行なうためには,トレーニング自体をひとつの流れにしなければなりません。最初はウォーミングアップのために軽く,そして徐々に重くしたりインターバルのために定期的に変化させたり,最後には再び軽い負荷でクールダウンを行なう必要があります。
他社トレーナーに見られるフルード方式だけではこの負荷変化は実現できません。フルード方式における負荷調整は単に油面を変化させ,どれだけファンがオイルに浸かっているかを変えるだけのものです。そのためにその変化量は微々たるものでしかなく,またスプリント練習に必要な「高回転・低負荷」トレーニングすら不可能です(速度を上げると負荷まで勝手に上昇してしまうため)。

滑らかな踏み心地も静粛性も兼ね備えたジャイロは,あらゆる方式のトレーナーの中で最もコントローラブルで実用性に富んだシステムと言えます。

リモコンシフター

クイックリリース方式を採用した新型シフター

効果的なトレーニングのためには,乗車したまま負荷を自由に変化させられる機構が必須です。これらは自転車側のギア操作で代用することもできますが,レース本番で常用するギアレシオのままトレーニングすることにはならず,また軽すぎるギアではトルク変動が大きすぎて,ペダリングをぎくしゃくしたものにしてしまいます。そのため乗車したまま負荷を変えることのできるリモコンシフターを持つモデルを選択されることを強く推奨します。ジャイロシリーズには新型リモコンシフターを装備しています。

従来のリモコンシフターの取り付けクランプは金属や樹脂製だったため,断面が丸形状のハンドルバーにしか対応おらず,変形断面であるステムやカーボン製ハンドルバーには装着できませんでした。新型シフターではこのクランプを布バンドに変更することで,バーテープ越しを含むさまざまなサイズや断面形状の場所にもフィットするようにしています。またクイックリリース機構を採用しワンタッチで脱着できます。

シフターレバーは大型化され操作しやすくなっています。またレバー内部にはボールベアリングを内蔵し,軽いタッチで負荷を切り換えられるようにしています。

H型フレーム

29インチ対応の新型フレーム

ジャイロシリーズでは新型のH型フレームを採用しています。
従来のエルゴ型と比べて軽く,持ち運びを楽にしています。また横向きの剛性も向上しているため,リアハブ軸をがっちりとクランプできるため,安定した自転車の保持を可能にしています。
フレームサイズは29インチにも対応できる高さに拡大しており,29インチMTBはもちろん,700x45cなどの太めのタイヤを履いたクロスバイクでのトレーニングも可能としています。

26x1.5インチ以下のサイズのタイヤを使用する場合は,付属のZ型アダプタを負荷装置と台座との間に装着します。最小対応サイズは24インチです。

ジャイロシリーズでの荷重制限は,自転車込みで120kgまでです。

U字型脚

軽量・高安定性のための新デザイン

V270では他社には見られないユニークなU字型脚を採用しています。これは単にデザイン上のものではなく,軽量化と安定性を高めるために採用されました。もちろん折りたたみ式です。

単純な1本型の脚を装備したVFSと比較すると,1.5kgのフライホイールを持つVFSが重量9.0kgなのに対し,V270はそれより0.5kg重いフライホイールを持ちながらも,逆に0.5kg軽い重量となっています。つまりフレームと脚だけで1.0kgもの軽量化を実現していることになります。

脚は展開すると左右に大きく張り出し,トレーニング中の激しい動きでも不安定になることなくがっしりと自転車を支えます。

またこのU字型脚にはアルミ製の補助バーが装着されており,その先端のダイヤルを回すことで,左右それぞれ+/-10mmの範囲で独立して接地点の高さを変えることができます。これにより,決して平坦ではない屋外での使用時(レース直前のウォーミングアップなど)でも完璧な安定を確保することができます。
(最新型のCYCLE OPS製PROシリーズにも同様の機構が設けられていますが,それは左側だけであり,片側だけでは決して安定の確保はできないことを知っておくべきです)

クイック式ハブクランプ

自転車の脱着時間を短縮します

従来のトレーナーではねじ込み式のハブクランプを採用していました。大型ハンドルのおかげでその操作は決して難しくはありませんが,やはりクイック式と比べると所要時間は長くかかってしまい,その間もう一方の手で自転車を支え続けなければなりませんでした。

ジャイロシリーズでは,右側のレバーを操作するだけで瞬時に自転車を脱着できるクイックリリース式ハブクランプ機構を新たに採用しました。レバーを押し下げればカップリングが内側に動いてハブ軸をクランプし,また引き上げれば解除できます。

ハブ幅の調整は左側カップリングで行ないます。このカップリングは1ピースの大型ボルトでできており,その根本にはロックナットがデザインされています。

なおジャイロシリーズでは付属のクイックレリーズに交換していただくことを前提としています。ご自身のクイックレリーズは使用できませんので注意してください。

フットペダル

ローラーの脱着を容易にし,タイヤの寿命を伸ばします

自転車をトレーナーに装着した後ローラーをタイヤに押し付けるのには通常はノブを回して行ないますが,手間がかかると同時に,毎回その押しつけ量を微調整しなければならないという面倒があります。

タイヤドライブ式トレーナーでは構造上タイヤの摩耗は避けられませんが,ローラーの押しつけ量を適切に調整することで,実際の路上走行と変わらない程度にまで軽減することはできます。
ローラーをタイヤに押し付けすぎるとタイヤの変形量が大きくなり摩耗が進んでしまいますが,押し付け足らない方がより摩耗させてしまいます。ローラーがタイヤを3〜4mmほど凹ませる程度に調整するのがタイヤの寿命を伸ばすコツです。

フットペダルは瞬時にローラーの脱着が可能になる利点もありますが,それ以上に,一度調節しておくと同じ押しつけ量を自動的に再現してくれるというメリットがあります。

注意・制限事項

注意していただきたいこと

  • フライホイールおよびフライホイール内側のアルミプレートは使用中に熱くなります。使用中や使用後15分間は絶対にこれらに触れないでください。
  • 回転しているフライホイールや車輪に巻き込まれると怪我をしますので,これらには絶対に触れない,また触れさせないようにしてください。特に小さなお子様やペットには注意してください。
  • V270における荷重制限は自転車込みで120kgまでです。
  • カップリングは付属のクイックレリーズにのみ対応する形状にしてあります。ご自身のクイックレリーズは使用できません。必ず交換してください。
  • ピストなどのハブナット式のホイールでは,カップリングの内径とナットの外径との差によりガタつきが発生するため,使用をお勧めできません。
  • 内装変速機が装備された自転車ではご使用いただけません。

トラブルの原因と対策

U脚が左右で長さが違うのですが

V270のU脚はパッケージ内では一部分解された状態で梱包されており,ご自身で組み立てていただくものとなっていますが,その際にうっかり組み間違える恐れがあり,そのために左右の脚の長さが異なってしまっているように見えることがあります。

現象
左右の脚が均等でないため,V270を床の上に置いたとき4点が同時に接地せず,安定感を損ないます。
U脚にある高さ微調整用のノブが,片方は目一杯に締め込み,もう一方が目一杯に緩めた状態で,ようやく4点接地する程度になります。
組み間違えた方の脚が1cmほど長くなっているのが特徴です。

原因と対策
U脚先端の樹脂部品をいったん取り外し,もう一度取り付けてボルトを通す際に,樹脂部品だけにしかボルトが通っていない(金属のU脚の孔にはボルトが通っていない)まま組み付けられてしまっているために起きた現象です。
再度分解し,樹脂部品をしっかりとU脚の奥まで差し込み,樹脂部品と金属脚の両方の孔をボルトが通るようにしてください。

オプション

快適にトレーニングしていただくためのオプション品

トレーニングマット2
床を汚れや傷から防止すると同時に,床への振動を最大75%カットするフロアマット
追加補助パッド
トレーナーの脚の下に敷くだけで床への振動を抑える10cm角のパッド4枚組み
セーフティネット2
トレーニング中にかく塩分を含んだ汗から車体を保護するプロテクタ
Dualist(デュアリスト)
騒音を抑えつつ長い寿命を持つよう特別に設計されたロード用トレーニングタイヤ。路上走行も可能なデュアルパーパス。700x23cのみ
ワット・マスター
自分がどれだけのパワーでトレーニングしているかが分かるワット表示付きコンピュータ。ジャイロシリーズ専用。屋外使用可能。負荷早見表「パワーチェッカー」付き。

スペック

  • 製品コード 400-4900-00
  • 負荷調整 7段階(リモコン式)
  • フライホイール重量 実重2.0kg/仮想2.7kg
  • 適合ホイールサイズ 24〜29インチ
  • 設置寸法および高さ 680 x 530 x 400mm
  • 本体重量 8.5kg
  • 最大荷重 120kg(自転車含む)
  • 付属品 取扱説明書,専用クイックレリーズ,小径ホイールアダプタ,マグライザー,製品保証規定書
  • 価格 38,850円(税込み)
  • 保証期間 1年間(負荷装置)/5年間(フレーム)
  • 性能比較チャート

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データダウンロード

  • 取扱説明書(PDF 644KB)Doticon_grn_Down.gif
  • 補修パーツ(PDF 156KB)Doticon_grn_Down.gif
  • 負荷性能グラフ(Excel 20KB)Doticon_grn_Down.gif