MOZ-RolleR / モッズローラー 
3つ折りフレームの新型3本ローラー

モッズローラーとは
モッズローラーは弊社の最新型3本ローラー型トレーナーで,アドバンスで好評だった80mm径ローラーを,アクションマグローラーのものを改良した3つ折り式フレームと組み合わせたモデルです。
アドバンスよりも遙かに小さく折りたためるため,持ち運びに便利で保管場所も少なくて済みます。
ローラーは完全に新設計のものに変更されており,肉厚を均一化する処理により回転精度を高めると同時に,従来モデルでネックとなっていた樹脂製ローラーキャップの空回りが出ないようにキャップを機械的にローラーと結合させた構造としています。
ローラー幅は,従来のノーマル(360mm)とワイド(450mm)との中間サイズである415mmのみに統一しています。サイズのバリエーションはありません。


80mm径ローラー
3本ローラーでは,ローラードラムが太くなれば転がり抵抗が減って乗りやすくなり,細くなれば乗り出しが多少難しくはなるものの抵抗が増えてくるという特性があります。
アクションマグローラーは105mm径のローラーを採用し主に3本ローラー初心者を対象にしていましたが,モッズローラーではアドバンスと同じく80mm径のローラーを採用し,トレーナーらしい負荷をかけたトレーニングができるセッティングにしています。
さらに強い負荷がほしい場合はオプションの負荷装置を追加します。
ローラー径が小さくなったことのもうひとつのメリットとしては「自転車と床との距離が近くなる」という点が挙げられます。
3本ローラーではドラム上面の高さが仮想の床面(フロアレベル)になります。そのためいつものように脚を出しても爪先が床に届かないという事実があり,それが初心者にとって「脚が付かないから転倒するかも」という不安材料になっていることは確かです。
モッズローラーではアドバンスと同じ細いローラーとショートサイズの脚を備えることでアクションマグローラーよりも25mmも仮想床面が低くなったことになり,心理的にずいぶん安心して乗ることができます。
また従来はローラーの一方にしかローラー連結ベルトを取り付けられなかったため組み立て時にはローラードラムの方向性に注意する必要がありましたが,モッズローラーでは両側にベルトを掛ける溝を設けたため組み立てが楽になり,またいつでも好きな方にベルトを掛けることができます。
ローラードラムの材質はアルミ製を継続しています。
直立可能な3つ折りフレーム
アドバンスでは低価格性を追い求めた結果シンプルな構造で済む2つ折りフレームとしていましたが,どうしても折り畳んだサイズが大きくなってしまうという欠点がありました。
モッズローラーではアクションマグローラーを基本形として,コンパクトに折り畳める3つ折り式フレームを採用しています。
凸型に持ち上がった中央フレームは,フットステップを取り付けないままでも乗降時に爪先を乗せることができるステップとしても利用できます。
モッズローラーではフレームパイプの各サイズを見直し,従来ではできそうでできなかった「折り畳んだ状態での直立保管」を可能にし,小さなスペースに安定して収納しておくことができるようになりました。
もちろんフレームは軽くて持ち運びしやすく,また塩分を含んだ汗が付着しても錆びないアルミ製を継続しています。


ステップ&ガード標準装備
モッズローラーには,3本ローラーへの乗降時に爪先を付いて体を支えるためのステップと,いざバランスを崩してふらついたときに前輪の脱落を防いでくれるガードを,セットで標準添付しています。
ステップは爪先を付けやすいよう広い面積を持ち,上面にはクリート付きシューズでも滑らないようラバーを敷いてあります。装着はフレームに被せるだけと簡単です。
ガードは前ローラーと一緒に共締めされるもので,ふらついて前輪が落ちそうになってもはじき返したり,壁面にタイヤを擦りつけて減速してくれる安全装備です。
タイヤ側面を直接擦りつけるため,タイヤが心配な方はオプションの「前輪ガードローラー」に交換することをお勧めしています。
24インチから700cまで対応
お使いの自転車のホイールベースに最適な乗車フィールを得られるよう,前ローラーは5段階に,後ローラーは2段階に,その取り付け位置を変更することができます。
これにより24インチ/650cから27インチ/700cまでの大多数のタイヤサイズに適合します。
適合ホイールベースは950〜1,090mm(+/-10mm)です。
24インチ/650cの場合は後ローラーの取り付け位置を1段階前寄りにして後輪の沈み込みを防止します。
たとえホイールベース自体は適合したとしても,小径車のミニベロでの使用は推奨していません。


収納バッグ(オプション)
レース前のウォーミングアップなどを行なうため持ち運ぶとき,今までは裸で持ち歩かねばならなかったため,ぶつかって傷が付いたり体にごつごつと当たって痛い思いをしたりしていましたが,これからはすっきりと収まるクッションパッド付きの収納バッグに入れていくことができます。
バッグには小物を入れておけるファスナー付きのポケット(大小各1)のほか,シューズやヘルメットを入れておくための巾着袋も2枚標準添付されているため,ライディングに必要な機材一式をまとめてこのバッグに詰め込み,一気に運ぶことができます。
ストラップのフック場所を掛け替えるだけで,ショルダーバッグ式に肩から提げることも,ランドセル式に背負うこともできるようになっています。
モッズローラーだけでなく,ほとんどのタイヤドライブ式トレーナーも収めることができるサイズです。
品質安定および乗車フィーリングのより一層の向上を狙って,2011年2月出荷分よりローラーの表面仕上げをシルバーのアルマイト仕上げからダークグレーの塗装仕上げに変更しています。
これは従来のアルマイト仕上げの方の品質が悪いという意味ではありません。そのままでも十分に安全・快適にお使いいただけます。
これはランニングチェンジですので,塗装仕上げのローラーへの無償交換などは予定しておりません。悪しからずご承知置きください。
New
2011年7月製造分以降では,ベアリングを押さえるナットを緩み止め効果のあるナイロンナットに変更しています。これによりナットの定期的な増し締め作業が基本的に不要になります。
それ以前のモデル(ver.1.0および1.1)においてもナイロンナットへの換装は可能です。M10ナイロンナットは,弊社からのみならずお近くのホームセンターなどでも入手可能です。
スペック
モッズ・ローラー
製品コード |
400-3596-01
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|---|---|
負荷調整 |
オプション(マニュアルレバー式7段階)
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適合ホイールサイズ |
24インチ〜700c(ホイールベース950〜1,090mm)
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ローラー径・幅 |
80 x 410mm
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製品寸法 |
<展開時> L 1,310 x W 540 x H 110 mm
<収納時> L 520 x W 540 x H 180 mm
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本体重量 |
6.5 kg(ステップ&ガード込み)
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最大荷重 |
120kgまで(自転車含む)
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付属品 |
取扱説明書,フットステップ,フロントガード,製品保証規定カード
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価格 |
30,555円(税込み)
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保証期間 |
1年間(ローラードラム)/5年間(フレーム)
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注意・制限事項
注意していただきたいこと
- 3本ローラーに慣れていないうちは,必ず熟練した補助介護者を付けてください。またバランスを崩した際の安全のため,とっさに体を支えることができる壁際や手すりのある場所での使用をお勧めします。
- ハンドルには力を入れず,サドルにかけた荷重だけで乗ることを心掛けてください。
- 3本ローラー上でのダンシングは推奨しません。自己責任において行なってください。
- ホイールベースに合わせた正しい前ローラー位置で使用してください。前輪アクスルが前ローラーよりも前方にあると,荷重移動だけで前方に落車する恐れがあります。
- ブレーキは絶対に使用しないでください。ブレーキをかけると惰性の付いたローラーにより落車する恐れがあります。止まりたいときはペダリングを止め,徐々にスピードを落とすだけにしてください。
- 空気圧は適切に調整してからご使用ください。3本ローラーでは路面よりもきつくタイヤを圧迫するため,空気圧が低いとタイヤの変形がひどくなり,リム打ちパンクやバーストすることがあります。また空気圧が低いとキュルキュルという騒音が大きめに発生します。
- 回転しているホイールやローラーに触れると怪我をします。使用中は小さなお子様やペットなどは近づけないでください。
- 3本ローラーでは前輪も回転します。ホイールに巻き込まれて怪我や事故になる恐れがありますので,リア固定式トレーナーと同じ感覚でハンドルやトップチューブにタオルなどを掛けないでください。
- ローラーの上には立たないでください。転倒して怪我をする原因になります。
- 24インチ以上のホイールサイズで使用できます。それ以下のサイズでは自転車の水平が保てず,またホイールベースも合わないため推奨しません。
- タイヤのトレッドブロックがローラー表面を叩く音がドラム内で反響するため,3本ローラーはどうしても固定式トレーナーよりは発生音が大きめになります。安眠妨害になりかねない夜間の屋内使用は依然としてお勧めできません。
オプション
快適なトレーニングのために
収納バッグNew |
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|---|---|
トレーニングマット2 |
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追加補助パッド |
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セーフティネット2 |
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アクションブリッジ |
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フロントガードローラー |
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磁石式負荷装置 |
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Dualist(デュアリスト) |
仕様変更履歴
ローラードラム色(ver.1→1.1)
シルバーアルマイトから黒色粉体塗装仕上げに変更(2011年2月出荷分より)
ナット変更(ver.1.1→1.2)
ベアリングを押さえるナットを緩み止め効果のあるナイロンナットに変更
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タイヤからの異音
タイヤから「キュルキュル」という音がする
3本ローラー上ではタイヤはフラットな路面ではなく,小さなRを持ったローラーと接触しています。そのためタイヤは路上走行時よりも深めに圧迫されています。
このときタイヤの空気圧が少ないとタイヤがローラードラム上で小刻みによじれる「キュルキュル」という音になります。
タイヤの空気圧を通常レベル,もしくは1〜2割増しにすれば音は解消します。
またタイヤが冷えている間も同様の音がします。通常は1分ほどで音は消えるはずです。
ローラーベルト1
ローラーベルトが切れてしまった
ローラーベルトは中央ローラーと前ローラーとを連結し,後輪の回転に合わせて前輪も回して,3本ローラー上で自立するのに必要なジャイロ効果を得ています。ベルトが切れて後輪しか回っていない状態では自転車は自立できません。
弊社のローラーベルトは柔軟性のあるウレタン素材でできており,すべてのモデルで共通して使用できます。
もし切れてしまった場合には,熱したアイロンなどに端面を押し付けてそれぞれ少し溶かし,冷えて固まってしまわないうちにすばやく両方をくっつければ再び接合できます。
新品のローラーベルトに取り替えてもいいのですが,せっかくなので一度この方法をお試しください。
高温の熱源を使うためやけどには注意してください。
ローラーベルト2
加速すると「ギュルギュル」というすごい音がする
ローラーベルトは伸縮性のあるウレタン製のため伸びても元通りに縮もうとする特性がありますが,限度を超えて引っ張られたまま放置されていると伸びたまま戻らず,走行時(加速時)にローラーキャップ上でスリップして「ギュルギュル」という大きな音を発生させます。車のエンジンのファンベルトが伸びたときと同じ音です。
このときは新品のローラーベルトに交換してください。
なおローラーベルトは,不使用時には折り畳まれテンションのかかっていない状態で保管されることを前提としていますが,フレームを伸ばしたままでの保管までは大丈夫です。しかしそれ以上無理して引っ張った状態で長時間保持しないでください。
ローラーの振れ
ローラーを回転させると縦に振れているのですが
ローラー1回転に付き0.3ミリまでの縦振れは許容範囲内としており,すべてのローラーは梱包前に検査を受けています。もし何らかの理由によりそれ以上振れているものがあれば交換に応じます。その際はカスタマーサービスまでご連絡ください。
ローラーからの反響音
思ったよりも騒音が大きいのですが,もっと静かになりませんか
ローラードラムは中空構造のため,タイヤのトレッドが連続的にドラム表面を叩くことにより発生する音が内部で反響してしまうので,その騒音レベルはどうしても固定式トレーナーよりは高くなりがちです。
これは数少ない3本ローラーならではの欠点のひとつで,そのために残念ながら3本ローラーの夜間の屋内使用が禁じられているところもあります。
弊社ではその解決策として,ローラードラム内部に吸音材を封入して反響音を消すようにしています。
本来であればそれはグラスウールなど吸音性能の高いものにすべきですが,もし密度の差があると回転バランスが崩れ振動となってしまうため,やむを得ず発泡スチロールで代用しています。
製法上の理由でローラーの中央部10cmほどにはこの吸音材が入っていません。左右どちらかに少しずれると効果が出る場合があります。
他社ではこの騒音軽減の目的のためにドラム素材を金属から樹脂に変更したものがありますが,樹脂製ドラムでは摩耗が避けられず,また乾燥する冬季にはタイヤとの摩擦により静電気が発生してしまい,乗り降りする際に電気ショックを受けるなど不快な思いをすることになります。
弊社ではこれを嫌って樹脂製ローラーは生産しておりません。
ローラーからの異音 New
ローラーからガタガタ,ゴトゴトと異音が出るのですが
ローラーに発生するがたつきや異音にはさまざまな原因があります。以下に代表的なものを示します。
ローラー樹脂キャップの接着外れによる空転
モッズローラーでは形状そのものを変更して対処しているので関係ありませんが,それ以前のモデル(アクションマグローラーやアドバンス)では起こり得た問題です。
ローラー両端に装着してある樹脂キャップはアルミ製ローラードラムに対して圧入と接着剤で固定されていますが,荷重がかかった際のローラーのたわみによる変形や乗車時の衝撃などにより,この接着が剥がれてしまうことがあります。
接着が剥がれてしまうと単に円筒形の樹脂部品がはめ込んであるだけの状態になり,特にベルトによる駆動がかかっている側では樹脂キャップが空転してしまうことがあります。
接着が剥がれた直後であればすぐに再接着すれば直すことができるのですが,それに気付かず長時間使用してしまうと,樹脂キャップの内面が磨耗してローラードラムとの間に隙間ができてしまい,そのがたつきによる異音が発生してきます。
またいったん磨耗してしまうともう再接着で直すこともできなくなります。
<チェック方法>
片手でローラードラムを持ち,もう一方の手で樹脂キャップを持ち捻ってみます。もし樹脂キャップが動いてしまうようであれば,既に接着が剥がれてしまっています。
また樹脂キャップとアルミドラムとの間を観察し,樹脂が削れた白っぽい粉が付着していれば,かなり磨耗が進んでしまっている恐れがあります。
<直し方>
接着が剥がれた直後でしたら再接着で直すことができます。作業は弊社にご依頼ください。
もし樹脂キャップの磨耗が進んでしまっていれば,樹脂キャップあるいはローラー全体の交換となります。
ベアリングを押さえるナットの緩み
モッズローラーではver.1.0および1.1のみに対する注意事項です。ver.1.2以降ではナットを緩み止め効果のあるナイロンナットに変更していますので,基本的にナットは緩むことはありません。
ベアリングに隣接してねじ込んであるナットは,ベアリングを正規の位置にとどめるためのものです。
したがってこのナットが緩んでしまうと,それにともなってベアリングにもがたつきが発生してきます。
このナットは一般のタイプのため基本的に緩みうるものですので,使用の都度増し締めを行なうことを忘れないでください。
<直し方>
薄口の17mmスパナが用意できない場合は,いったんローラーを本体フレームから取り外してから作業します。
2本のスパナをローラー両端のナットに掛け,互いに締め合うようにしてぎゅっと締め込みます。それほど強く締める必要はありません(強く締め過ぎるとベアリングを破損させてしまったり,ベアリングを押さえすぎてローラーが回らなくなってしまいます)。
もしあまりにもナットの緩みがひどい場合は,ナットを緩み止め効果のあるM10ナイロンナットに交換してみるのもいい方法です。またダブルナットも緩み止めには有効でしょう。
ただしその場合は自動的にシャフトの突き出し寸法が短くなることになるため,前ローラーにおいては前輪ガードが取り付けられなくなることがあります。あらかじめご承知置きください。中央ローラーや後ローラーにおいては支障はありません。
またナットを交換するのであれば3本とも(6ヶ所とも)変えるべきです。
ナットを交換することにより,ナットからナットまでの間隔(オーバーロックナット寸法)が変わってきます。幅の異なるローラーを,特に接近している中ローラーと後ローラーとで組み合わせると,フレームに常に歪みの力がかかりっぱなしになり,結果的にフレームの耐久性が落ちたり孔径が広がってしまったりすることがあり得ます。
ベアリングの浮き上がり
ベアリングを押さえるナットを増し締めをしようとしても締めることができないくらいしっかり締まっているにも関わらず,シャフトが左右に数ミリ動くがたつきがある場合があります。
またローラーにがたつきがなくても,空荷の状態では問題ないが,荷重をかけた状態だとゴトゴトと音がする場合もこのケースに当たります。
これは一見ナットがしっかり最後まで締められているように見えてはいますが,実は最後まで締まっているわけではなく,ベアリングが樹脂キャップの孔の中で浮いてしまっており,そのがたつきの中で動き回るベアリングが樹脂キャップと擦れ合って異音になっているのです。
ナットが増し締めできなくなっている理由は,ベアリングが樹脂キャップの孔の中で斜めに傾いて突っ張っているためです。
かつてはローラーシャフトの切削寸法が正しくなかったため,それが原因でシャフトが左右にがたつくことがありましたが,モッズローラーではシャフト寸法は事前にすべて入念にチェックしてあるため異音の原因としては除外しても構いません。
<チェック方法>
ローラードラムを手で持ち,左右に動かしてみます。もしがたがたと動いてしまうようであれば修正する必要があります。
またベアリングが樹脂キャップに正しく挿入されているかどうかを,ベアリングのキャップへの沈み方で判断します。モッズローラーやアドバンスであれば1〜1.5ミリほどベアリングが沈んだ状態,アクションマグローラーであればベアリングと樹脂キャップが面一になっている状態が正常です。それより浮いた状態になっているのは異常であり,ベアリングが浮き上がってきている証拠です。
もしベアリングの周囲に樹脂キャップが削れた白っぽい粉が大量に付着している場合は,すでに磨耗が相当に進行してしまっている恐れがあります。
<直し方>
いったんベアリングを抜き,もう一度組み立て直すことで解消します。
ナットを抜き取り,ローラーを立ててシャフトを作業台の上にトントンと当てるとシャフトが抜けてきます(ベアリングを固定している接着剤により多少固い場合があります)。
反対側はベアリングが樹脂キャップに残ったままになっているので,抜き取ったシャフトを反対側の孔から突っ込み,押し出すようにしてベアリングを抜いてください。
ベアリングの周囲に接着剤(ロックタイト840を推奨)を塗布してから,再び樹脂キャップの孔にはめ込みます。次いでシャフトを孔に通し,最後にもうひとつのベアリングをシャフトに通して樹脂キャップの孔にはめ込みます。
それからナットを締め込んで行くわけですが,このとき同時にナットを緩み止め効果のあるナイロンナットに交換してください。そのままではやがて再び緩みが始まってしまいます。
ベアリングのクリープ現象
最近になって発見されたがたつきの原因で,圧入され固定されているはずのベアリングが実は樹脂キャップの孔の中でゆっくりと回転し,徐々に樹脂キャップを削っていってしまうためにがたつきを発生させるものです。これをベアリングの「クリープ現象」と呼びます。
ベアリングはシャフトに直接はめ込まれているため,どんな荷重がローラーにかかろうと常にシャフトと直角を保ちます。
それに対してローラードラムは重い荷重を受ければ受けるほど湾曲して変形し,それにともなってドラムにはめ込まれている樹脂キャップもシャフトに対して斜めに傾いてきます。
この湾曲したローラードラムは,ローラーが回転する次の瞬間にはまた別の向きに湾曲し,常に真下に向かって湾曲し続けようとします。樹脂キャップもそれに伴って動きます。
つまり樹脂キャップにはめ込まれたベアリングにとっては,ローラーが回転する都度常に360度こじられ続けていることになります。
この微細な動きが,ベアリングをシャフトの回転方向とは逆方向に回していく「クリープ現象」を引き起こすわけです。
ベアリングは金属製のため樹脂キャップよりは硬いので,結果的に樹脂キャップの孔をどんどん削って広げていくことになります。そしてこのがたつきが異音となっていくわけです。
弊社ではこのクリープ現象を嫌ってベアリングを樹脂キャップに接着するよう工程を変更していますが,残念ながら現在考えつく最高の接着剤(ロックタイト480)をもってしてもまだ完全にこの現象を押さえ込むことができないのが現状です。
<チェック方法>
ベアリングとローラーキャップにまたがる線をマーカーで引きます。しばらくそれで乗ってみて,線が離れていってしまっていないかどうかをチェックします。離れていなければ接着は有効,離れてしまっていれば接着が働いていないことになります。
<対策>
クリープ現象を解消するには2つ方法があります。
まずはローラーをもっと分厚くして,どんな荷重がかかろうと湾曲しないようにすることです。しかしローラードラムは樹脂キャップに設けられた隙間に差し込まれる構造となっているため,おいそれとはその肉厚を変更することができず現状の肉厚を維持しなければなりません。そのため代わりにアルミ素材の熱処理を変更してより硬くなるものに変更しています。
もうひとつはキャップを樹脂から金属に変更することです。それによりクリープ現象はなくなる可能性があるのですが,弊社ではかつて初期の3本ローラーに金属製のローラーキャップを採用したことで発生した数々のトラブルを再発させたくないため,金属製への変更には二の足を踏んでいます。またもちろんこの変更にかかるコストは販売価格に転嫁されてきます。
現在生産している最新版のモッズローラーをもってしてもクリープ現象を起こしてしまう方は,勝手な言い分にはなりますが,もはやモッズローラーではまかないきれないユーザであるため上級機種であるAC-Proに切り換えていただく必要があると考えます。
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