Minoura Japan – FAQ(基本編)

どのモデルがいいのか

初めてのトレーナーはどれがいいでしょうか?

目的・環境・予算によって選びましょう
トレーナーを使用する場所・環境・目的・使用する自転車などの条件により最適モデルはそれぞれ異なります。トレーナーはオールマイティではなくそれぞれに得手不得手があります。各モデルの特徴と自分の望むトレーニング内容とをよく理解して選定することが大切です。
たとえば,初心者がいきなり3本ローラーを購入するのは少々危険ですし,MTBでタイヤドライブを使用すると騒音がひどくて近所迷惑になります。また脚がまだできていないうちに上級者向けの強すぎる負荷のモデルを使うと体を壊しかねませんし,きつすぎるとトレーニングそのものが嫌になってしまいます。

一般論としては,まず最初のモデルとしては負荷の軽いタイヤドライブ式のM60-Dがいいでしょう。そして体ができあがってくるに従って上位モデルにステップアップしていくことをおすすめします。
いずれにせよトレーナーの選定は独断で行なうのではなく,経験豊富なライダーやショップに相談して自分の目的に最もフィットするモデルを選ぶべきと考えます。

タイヤドライブの特徴は

タイヤドライブ式トレーナーの特徴は何ですか?

長所は自然な負荷で静かなこと,短所はタイヤが摩耗することで
タイヤドライブ式の長所には「自然なペダルフィール」「強めの負荷」「基本的に静かな動作音」があります。

タイヤドライブ式ではタイヤの外縁部を直接ローラーで駆動する方式のため,ホイールサイズを目一杯に使った効率の良さによりペダルフィールは自然で滑らかなものとなります。またスリップしにくいゴムとの摩擦を利用しているため,フライホイールの重量も大きくすることができ,これにより負荷を強めにかけることができます。さらに部品点数が少なく,またタイヤがクッション材の働きもするため,ノイズの発生を最低限にまで減らすことができます。

短所としては「タイヤの摩耗」があり,機構的にこれは避けられません。しかしローラーをタイヤに押し当てる調整さえ正しく行なえば,たとえトレーナーとはいえ実際の路上走行と同程度にまで摩耗を抑えることはできます。

リムドライブの特徴は

リムドライブ式トレーナーの特徴は何ですか?

長所はタイヤの摩耗がいっさいないこと,短所はスリップやノイズの大きさです
リムドライブはタイヤにはいっさい接触しない構造のため「タイヤがまったく減らない」ことが最大の特徴です。極論すればタイヤを装着していないリムだけの状態でも使用することができます。
そのため凹凸のあるMTBのタイヤであってもタイヤ交換することなくスムースなトレーニングが行なえますし,またロードにおいてはレース直前のウォーミングアップにおいても決戦用タイヤを装着したままでもタイヤの減りを気にすることなく使用できます。

短所としては,滑りやすいリム側面をローラーで駆動するがための踏み込み時の「瞬間的なスリップ」や,負荷装置の構造上の制限による「負荷範囲の狭さ」,タイヤドライブ式よりもホイールの内側を駆動するがゆえの「ぎくしゃく感」があります。
またベルトを介してローラーを駆動する構造のため,主にベルトの唸り音によるノイズが発生するため,一般的にタイヤドライブ式よりは騒音が高くなる傾向にあります。

3本ローラーの特徴は

3本ローラーの特徴は何ですか?

長所は実走感覚でトレーニングできること,短所は訓練が必要で初心者には転倒の危険が伴うことです
3本の自由に回転するローラードラム上で自転車に乗る3本ローラーは,後輪固定式トレーナーが出現する以前からあった最も基本的なトレーナーです。ホイールが回転する慣性モーメントを利用して自立するため,何にも支えられないまま路上走行とまったく同じ感覚でトレーニングすることができます。
それゆえに誰にでも乗れるというものではなく,やはり訓練が必要になりますし,バランス感覚など先天的な資質を要求する側面もあります。

長所としてはやはり,実走に限りなく近いことによる「自然な乗車感」や「楽しさ」,余分な負荷をかけないことによる「タイヤの摩耗の少なさ」,そして集中してバランスを取り続けていかなければならないことによる「意識を集中させたトレーニング」ができることがあります。
短所としては「転倒の危険性」が特に初心者にはありますが,介護者を付けたり壁際などで使用することで危険を減らすことはできます。またタイヤドライブ式に比べて走行音は少し多めに出てしまいます。

トレーニング目的の違い

後輪固定式トレーナーと3本ローラーとのトレーニング目的の違いは何ですか?

固定式は脚力向上のため,3本ローラーは総合的なライディングスキル改善のためです
タイヤドライブ式やリムドライブ式の後輪固定式トレーナーでは自転車は完全に固定されていて多少の無理は許容してくれるため,主に脚力や心肺機能の向上を目的として使用されます。また両脚を床面から離した姿勢を取ることが簡単にできるため,ライディングポジションの確認などにも使われます。
しかし自転車が完全に固定されてしまっているがために,知らず知らずに変な癖の付いたフォームになってしまう場合があります。たとえばサドルの中心(自転車の中心線)にちゃんと座らず,すこしずれた着座位置になってしまうことなどです。また脚力向上にばかり目が向いてしまっているがために「踏み込む」ペダリングの癖が付いてしまうこともあります。

3本ローラーは主にきちんとした正しいライディングフォーム(サドルへの荷重のかけ方,正しい着座位置,ハンドルからの抜重,引き脚を含む滑らかな回転運動としてのペダリングなど)を習得するために使用します。
3本ローラー上ではハンドリングがかなりクイックなものに変化してくれるため,少しでもバランスが悪かったりぎくしゃくした動きをすると途端にふらつきとなって現われてきます。ふらつくということは上記のポイントの何かが間違っているからです。つまり3本ローラー上でふらつきなく乗れるということは,実際の路上においても無駄のない最大限の効力で走ることができることを意味します。

いちばん静かなトレーナーは

いちばん静かなトレーナーはどれですか?

現時点では最新機種であるジャイロシリーズが最も静かです
アパートやマンションなどの集合住宅にお住まいの方にとっては「静かさ」「振動のなさ」がいちばん気に掛かるポイントであるということは弊社もよく理解しております。
そのような方の比率が高い日本市場においては「低騒音・低振動」が絶対に外せないキーワードになっており,弊社もその方向を中心軸として開発を進めております。

その点,基本的に音に関しては無頓着な欧米メーカーは負荷の強さやフライホイールの重量ばかりにとらわれており,ユーザが真にほしい「静かさ」にはまったくと言っていいいほど注意を払っていません。
彼らが言う「静かさ」とは「数十m離れた隣の家にまで音が聞こえるかどうか」という程度のレベルであり,階下の住人に迷惑を掛けないよう常日頃から神経を遣いながら暮らさざるを得ない日本の事情は彼らはまったく理解していません。

現時点で最も静かで低振動なモデルは最新型のジャイロシリーズです。負荷範囲の広さと踏み心地の向上を目指して開発されたジャイロシリーズですが,もちろん今まで以上に静かで低振動なトレーナーとしても開発されています。

VFSシリーズは「世界で最も静かでスムースなトレーナー」を目指して開発されたモデルであり,最新型のジャイロシリーズの登場によりその座は奪われはしましたが,依然として第一級の低騒音・低振動性能を持ったモデルです。

3本ローラーはその構造上どうしても内部が中空のローラードラムを持たざるを得ず,タイヤのトレッドがローラー表面を叩き続ける音が内部で反響してしまうため,後輪固定式トレーナーと比べると音は大きめになってしまいます。なおアクション・マグローラーおよびアドバンスにおいてはその反響音を低減するため内部に発泡スチロールの吸音材を挿入してあります。

フライホイールの重さ

フライホイールが重いと,どういいのですか?

適度に重いと自然な踏み心地を再現できます
負荷装置にはそれぞれフライホイールが付いており,モデルによってその重さに違いがあります。

フライホイールとは弾み車のことであり,そのもともとの目的はペダリングをスムースにするためのものです。
フライホイールが付いていないと,ペダリングによるトルク変動がそのまま回転運動に伝わってしまい,スカスカした踏み心地にしかなりません。そこに適度な重みのフライホイールが付くと,踏んだときにはぐっと持ちこたえてくれる抵抗になり,さらにその次には回転を落とさずに回り続けるよう惰性を付けてくれる役目も果たしてくれます。
路上で静止状態からスタートしていくときは,重量物が止まっている状態から動き始めるのに抵抗を感じます。そしていったん動き出してしまえば,逆にこの重量が勢いとなって止まろうとしなくなることで,最初の抵抗よりも少ない力で動き続けることができます。これが慣性であり,この現象を再現しようとするのがフライホイールの役目です。

フライホイールの重量が軽すぎると,短時間で回転の勢いを使い切ってしまい,まだ低速度なのにもかかわらずその効果がすぐになくなってしまいます。
フライホイールが重くなればなるほど,その回転を上げていくまでの時間が長くかかるようになり,その間ずっしりとした踏みごたえを感じ続けることができます。
しかしもし重すぎた場合は,いったん勢いが付いてしまったらなかなか回転が落ちてこなくなるため,負荷装置が減速しようとしても十分に効果が得られず,ペダリングして回転を上げて維持する必要がなくなってしまいトレーニングになりません。また止めるのが大変になり,ブレーキやタイヤに負担を掛けすぎてしまいます。さらに負荷装置による抵抗力の変化が分かりにくくなってしまいます。

当社としては,実際の路上走行をシミュレートするためのベストなフライホイール重量は,体重によって異なってきますが,おおよそ2.7〜3.0kgだと判断しています。
これ以上重いと膝にかかる負担が大きくなりすぎてしまうことが懸念され,Kurtのような5kg超ものフライホイールはまったく不要の長物です。

クイックレリーズとは

クイックレリーズとは何ですか?

工具なしで簡単にホイールを脱着できる部品です
一般的な自転車ではホイールは「ハブナット」と呼ばれる六角ナットで締め付けられていますが,スポーツ用自転車の多くでは工具なしでホイールを脱着できるよう「クイックレリーズ」(略して「クイック」)と呼ばれる部品が使われています。レバーを90度開く(起こす)だけで締め付けが解除されたり締め込めたりすることができる便利な部品です。

クイックを使用する際の基本的な注意点としては以下のことが挙げられます。詳しくは専門書を参照したりショップにお問い合わせください。

  1. レバーをナットの延長ハンドルのように回すことだけで締め込まない(必ずレバーを倒し込むことで固定する)。
  2. (特に前輪の場合)ホイールを傾かせず,シャフトをフォーク先端の切り欠きいっぱい奥まで押し込む。
  3. レバーを倒していくとき,レバーがシャフトと同一線上になったときに初めて軽く抵抗がかかるようになるまで,反対側のナットを締め込んでおく。
  4. 手のひらに軽くレバーの跡が付くくらいの抵抗を感じながら90度レバーを倒す。軽すぎる抵抗は十分に固定されていないことを意味しているので,もう一度レバーを起こしてからナットの締め込みを調整し直す。

トレーナーに付属しているクイックレリーズは十分な強度を持っていますので,装着したまま路上走行するのにも何も差し支えありません。デメリットとしては,鉄製なので重量が多少かさむことと,濡れたまま放置すると錆びることくらいです。

なお一般的なハブナット式のホイールをクイック式に改造するには,ホイールを分解してハブを交換することが必要になりますので,現実的には不可能だと思ってください。

リモコンとは

リモコンシフターとは何ですか?

負荷の強弱を手元で調整できる装置です
一部のトレーナーに装備されているリモコンシフターは,自転車から降りることなく負荷を自由に変化させられる装置で,通常ハンドルバーやステムなどに取り付けて使用します。レバーをL側に動かすと負荷は軽くなり,H側に動かすと負荷は重くなります。

リモコンシフターがないモデルでは負荷装置上に取り付けてあるレバーで負荷を調整しますが(VFSのノンリモート式を除く),走行中には操作できません。これらの機種でトレーニング中に負荷を変化させるには,自転車側のギア操作によって強弱を付けます。
しかし自転車側のギアのみで負荷を下げようとギアを下げると,踏み込み時のトルク変動が大きくなりすぎてペダリングがぎくしゃくしたものになりがちです。トレーニングはできるだけ実走時に使用するギア比のままで行なうべきと弊社では考えていますので,リモコンシフターはできる限り装備すべきと考えます。

トレーニングの指導

トレーニングの指導はしてもらえるのですか?

いいえ,個別の指導は行なっていません
トレーニングはさまざまな目的や体に合わせた調整が必須のため,各自に最適で安全なトレーニングメニューについては専門の運動コーチや医師に相談し指導してもらうべきと弊社では考えています。弊社はあくまでもトレーニング機材のハードウェアメーカーであり,ソフト面での個別サポートは行なっておりません。

またこの種のサポートや技術指導を正しく受けるためにも,トレーナーは通信販売などではなく実際にショップに赴いて購入することを弊社では強く勧めています。

トレーナーの購入先

トレーナーはどこで買えますか?

全国のスポーツ用自転車販売店でご注文できます
弊社は直接の小売をしておりません。お近くの取り扱い店にてご注文ください。
(ショップリストはこちらDoticon_grn_Right.png

保証内容について

どのような保証サービスをしてもらえますか?

負荷装置については1年間,フレームについては5年間のメーカー保証がありますが,制限はあります
弊社が認めた正規ユーザに対してのみ,ご購入後上記の期間内・一定条件の下で商品の無償修理・交換などを行なっています。

<対象商品および条件>

  1. 新品状態で,店頭もしくは弊社が認める通信販売による正規販売ルートで購入した最初のユーザで,いっさいの加工・分解・改造を施さず,正しく使用されたものであること。
  2. あらゆる非正規ルート品,中古品,オークション品(新品・中古を問わず),個人間譲渡および売買品は対象外となります。
  3. 素材不良・設計ミス・製造ミスなど弊社側の製造上の手落ちによる不具合であること。
  4. 自然摩耗・消耗・劣化,輸送中のトラブルによる破損,誤った使い方や無許可での改造・分解などによるトラブルに関しては保証の対象外となります。特に輸送中の荷扱いの悪さによる破損などに関してはユーザご自身が当該輸送業者と交渉していただくことになります(弊社はいっさい関与しません)。
  5. 保証は修理および交換に限ります。現金による払い戻しなどは行ないません。

詳しくは「製品保証規定」ページをご参照ください。